LP GEAR®は1995年から始まるアメリカのレコードアクセサリーブランドです。レコードカートリッジや交換針を中心にタンテのベルトやカートリッジシェルを日本の協力工場を中心に生産しています。
NEW!! GRIT GROOVE MM CARTRIDGE
GRIT GROOVEは近年LP GEARが開発協力した天然ダイヤの5倍の密度を持つ人工ダイヤモンド嵌合レコード針 KAGURA®️を搭載したMMカートリッジです。
その音は高密でとても優しい音がします。GRIT GROOVEのカートリッジには全てKAGURAが搭載されています。
東京高円寺のEAD RECORDのオーナー クミタケさんがKAGURAの音は生活の中にレコードの音が溶け込んで行く様だと表現しています。音楽がガツンとその存在感を押し出す音ではなく、優しく聞く人の暮らしの中に混在していく空気感を出力します。

“聴かせる”のではなく、暮らしに“溶け込む”音。
LP GEARの新しいレコード針「KAGURA」を搭載したGRIT GROOVE
その音色は、音楽と生活の境界線をやわらかくほどきます。
LP GEARは、SHURE 44-7用の交換針にもすでに人工ダイヤモンド針「KAGURA」を採用していますが、
「GRIT GROOVE」のMMカートリッジにも、天然ダイヤの5倍の密度を誇る、高精度・人工ダイヤモンド嵌合針「KAGURA」を搭載。
その研ぎ澄まされた音としなやかな再生力が、クリアで優しい音体験をもたらします。
東京・高円寺の名店「EAD RECORD」オーナー、クミタケさんはこう語ります:
「KAGURAの音は、まるで生活の中にレコードの音が自然に溶け込んでいくよう。
音楽が自己主張するのではなく、そっと暮らしに寄り添ってくれるんです。」

KAGURAやGRIT GROOVE MMカートリッジの詳細を、ぜひ製品ページでご覧ください。
LP GEAR®のMM CARTRIDGE
アメリカのネバダ州で1995年から始まったレコード周り製品のオンラインストア lpgear.com では何千種類もある品揃えで、お客様のレコードプレーヤーと音楽と音の好みにあった製品を見つけられます。

トーンアームと呼ばれるターンテーブルの右側にある棒の先端についているのがレコードカートリッジ。レコード針がついている場所です。音の質を決める大事な場所です。
カートリッジの交換にスクリュードライバーは要りません。トーンアームの先の中空のネジを回すと交換が出来ます。MMカートリッジの場合、古くなった針はカートリッジから自分で手で取り外して交換します。

これからターンテーブルを購入してレコードを部屋で聴こうとされている方には、 LP GEARでは針を交換できるMMカートリッジを推奨します。理由は5つです。
- レコード針が簡単に交換が出来る。
- Negative reasonとして。。 針は複雑な構造をしています。演奏時かなりの圧で溝におしつけられながら振動が与えられ続けます。時間が経てば針先が摩耗するだけではなく、ゴム、カンチレバー、スリブ、ジョイント、全部劣化します。音質やレコード盤に悪影響を与えます。
- Positive reasonとして。。 一つのカートリッジで針の種類を交換することで、ガラっと音の性格を変えることが出来ます。本当に大きく変わります。
- 機材が最小限ですむこと
- 出力が大きいので、ヘッドアンプ、昇圧トランス、フォノイコライザーアンプ等、機材をいろいろ買わずともお財布に優しくレコードが楽しめます。
- 安い
- MMカートリッジは2万円以下のものがほとんどです。
- 出力がデカい
- 大きく鳴ります。が、高出力ゆえにノイズが乗りやすいです。このノイズの消し込みにはさまざまなノウハウがあります。
- 壊れない
- 複雑な機構は全て交換レコード針に寄せて、カートリッジの中身はコイルと結線だけ。簡単です。数十年稼働します。
MMカートリッジには弱点もあります
- 高出力、高インピーダンス&コイルの巻き数が大きいので導線からノイズを拾いやすいです。MCでは聞こえなかったハムノイズがMMではグランド処理が悪いと目立ちます。
- レコードの溝から来る振動を電気信号に変えるマグネットの振れ幅が大きいので、小さな稼働構造のMCカートリッジのように繊細な振動を作りづらいです。MCより音解像度が劣ると言われるのはMMの構造的な部分に起因します。
どちらも一長一短あります。みなさんの音楽スタイルに合わせて無理なく機材を揃えていくことをお勧めします。下記比較表をご参考になさってください。
| MMカートリッジ | MCカートリッジ | |
| 価格 | ¥2,500 – ¥150,000 | ¥30,000 – ¥2,000,000 |
| 稼働部 | マグネット | コイル |
| コイルの巻き数 | 大 | 小 |
| 針の動き | 大きくDynamic | 細かくSensitive |
| 出力 | 4-6mV | 0.1-0,5mV |
| インピーダンス | 47kΩ | 数Ω~数100Ω |
| 音量補正機材 | 不要 | ヘッドアンプ、昇圧トランス、フォノイコライザーアンプ等 |
| バランス出力 | 不可 | 可 |
| 針交換 | 自分で | 自分では不可能 |
| 針先のダイヤモンド | 嵌合針 | 高額品は 無垢針も使用 |
| 得意帯域 | 中低域 | 高域 |
| 寿命 | 針を交換して使う限り数十年可能。エレキギターと同じ | 針の寿命。2000h通常使用で3年くらい |
レコード針について
MMカートリッジはMOVING MAGNETと呼ばれる磁石が、ダイヤモンドの針埋めこまれた棒(カンチレバー)の根元に付いていて、レコードの溝から伝わったブルブルという振動とともに、カートリッジの中にある銅線がぐるぐる巻きになったコイルと電気を作ります。この電気が音楽の信号になります。
カートリッジに差し込むレコード針を構成する各部品(カンチレバー、ダイヤモンド、ゴム、カートリッジに取り付けるプラスティックノブ)が、硬ければ硬いほどレコードは高域特性豊かな、澄んだ音になります。LP GEARはMCカートリッジの繊細な表現をMMカートリッジで実現しようとして、日本の協力工場とレコード針に様々な工夫を凝らしています。
カートリッジの針先は「地球上で一番硬い」と言われるダイヤモンドで出来ています。レコード盤と常に摩擦を起こし、溝の波形は細かい振動をカンチレバーに物理的に与え続けます。ダイヤだけじゃなく、カンチレバーやゴム、プラスティックノブなどレコード針構造全体で摩耗や消耗をします。ギターの弦を交換する様に、私たちは、レコードで良い音楽を聴くためには針交換は必須と考えています。
針先の種類で音質は変わります。溝に接点を厚く当てるダイヤの丸針。溝に接点を狭く当てる楕円針。狭く当てるとそれだけ小さい面積で溝がなぞれるので、物質的にハイレゾサンプリングをしているといえます。LP GEARの日本発売製品のほとんどは楕円針を使っています。
カンチレバーに取り付けるための金属台座があるのが嵌合ダイヤです。台座がついていない無垢のダイヤは、高級なMCカートリッジに使われています。金属台座の分だけ音は柔らかくなり、無垢のダイヤはソリッドな音をつくります。
カンチレバーも2種類あります。カーボンカンチレバーとアルミカンチレバー。カーボンは硬いのでに分子伝導の距離が近く、振動がハイレゾ化されます。これにより高域特性が高まり、倍音がよく聞き取れます。LP GEARはカーボンにこだわっています。澄み切った音をつくります。
また出力を調整するためのマグネットとカンチレバーの振動を支える調合種類のゴム材。マグネットの磁力が強ければ大きな音で出力されます。ゴムが柔らかければ、低域波形溝に大きく針が振動し低域をガッツリ出力します。クラブでは重宝されます。DJ用途では、レコードを針が滑って飛ばないようになるべくゴムは柔らかめします。ゴムを固くすれば、低域の大きな溝に大きく振られず、高域のレスポンスが上がります。
LP GEARの日本の協力工場は実際に様々なレコードを聴きながら(音楽を工場で聴くのはとても大事です。あまり音楽を聴いてない工場もありますし、中国にはレコード盤がありません。音質チェック無しで出荷する事多いです。)日本の職人さんたちが部材を組み合わせて手作りでレコード針を生産しています。

LP GEARの交換針
AT-3600LというMMカートリッジ。ION AUDIOの赤いサファイア針がついたカートリッジを除くと、ダイヤモンド針の装着できるカートリッジで世界一の数が存在しているのはSHURE 447、44G、v15系です。
そして2番目の数を誇るのがAT-3600Lです。SHURE カートリッジが中古でしか買えない現在、AT-3600Lは新品で各国に一番流通しているMMカートリッジです。同じモデルで各メーカー新旧63種類のカートリッジとして存在しており、360機種のレコードプレーヤーに搭載されています。2500-3000円で通販サイトで購入可能です。
LP GEARは針交換することで、AT-3600L音質を大幅グレードアップする2つのレコード針を用意しました。
共通仕様は8 × 18 µmの楕円針を使っていることですが、違いはカンチレバーです。カーボンとアルミ。針圧も倍近くに変わります。この特性を活かし、同じAT-3600Lカートリッジでレコードリッピング様に高域再生が高精細なカーボンカンチ、DJ用で針圧大きく低音が鳴るアルミカンチと針先の使い道を変えることができます。


LP GEARのSHELL
LP GEARのシェルは、以前は東京北池袋、現在は国立市で製造されています。
SHELLの構造は精密です。カートリッジ内のコイルと磁石は立派なノイズ源となるので、リード線を含めたシェル全体のノイズ源に対するシールドは大切です。また最適な重さの素材で作らないとトーンアームの針圧調整の際、トーンアームについているウェイトとバランスが取れなくなります。またリード線もOFC, PC-TRIPLE Cといった銅素材に加え、純度も4N, 6Nと種類があります。シールド強度、銅線の剥離、半田付けのテクニックで音が澄む(空間が研がれる)か、濁る(空間が淀むもしくは消えて平たくなる)か、します。トーンアームの取り付けにはさむゴムワッシャーの素材にこだわる方もいます。


またお父さんや、HARDOFFから譲ってもらったor買った古いタンテのトーンアームは曲がって、真っ直ぐレコード盤に針を下ろせない場合もあります。アジマス調整ネジがついていれば、シェルの傾きの微妙な調整が可能です。


LP GEARでは2種類2色のLP GEARシェルを用意しました。詳しくは製品ページで。。
